断熱性 |
1立方メートルあたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されているコルクは、優れた断熱性能を持ち、スペースシャトルの断熱材としても使用されています。
熱伝導率
(kcal/mh℃) |
熱貫流率
(kcal/m2h℃) |
備考 |
厚さ30mm |
厚さ50mm |
熱貫流率=
熱伝導率/厚さ |
0.034 |
1.13 |
0.68 |
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防炎性 |
コルクは他の木材とは違って気泡中に多量の窒素を含んでいるため非常に燃えにくいのが特長です。万一燃えてもゆっくりと焦げて炭化・膨張し、空気を遮断して延焼を防ぐ性質があり、新建材が発生させるような有毒ガスの発生はありません。 |
弾力性 |
コルクの持つ弾力性は、衝撃吸収性能と圧縮回復性能に現れています。 |
軽 量 |
空気を内包した細胞組織であるため非常に軽量です。施工の際も構造に負担を掛けずに施工することが可能です。 |
吸音性 |
炭化コルクには優れた防音性と吸音性があり(1,000〜2,000ヘルツの音を吸音)、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。これにより、従来の高断熱・高気密住宅の音が響くという弱点を解消しました。 |
結露防止 |
自然系断熱材は、透湿抵抗が低く吸放湿に優れているので、結露しずらいとされています。炭化コルクは「水蒸気の保湿性が豊かなうえに吸放湿がよいので、防湿シートがなくても冬期の結露には比較的安全側であり、夏期の逆転現象結露にも有利です。 |
吸着効果 |
ホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)等の有害物質を吸着させる働きがあります。また、炭化コルクの気泡の中には嫌な臭いを吸着する高い消臭効果があります。 |
調湿効果 |
炭化することでコルクの気泡部分が開き、空気中の水分を吸収したり吐き出したりする性質を持つようになります。乾燥した冬や湿気の多い夏には炭化コルクが湿気をコントロールします。 |
防振効果 |
炭化コルクは元々工場の機械防振のために利用されていました。 |
防虫効果 |
天然の防虫効果を有したスペリンという物質を含むため家ダニやカビなどの繁殖を防ぐ効果もあります。 |
耐久性 |
優れている。 |
耐薬品性 |
薬品に対しての科学作用もありません。従って有毒ガスの発生もなく安全です。 |
耐水性 |
コルクはそのイメージより水分に対し弱いと思われがちですが実際は木材と比べると、コルクは導管を持たず、その中に持つロウと脂肪酸により毛細管現象を起こさず、水分による変質を起こしにくい物質です。ワインの栓に使用され何十年もの保存に耐えうることからもご理解いただけるでしょう。 |