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■ムク材は生きています。「無添加住宅」も生きています。 |
当然ですが、昔は木といえばムク材でした。使用する箇所によって堅い木・柔軟な木・防水性の高い木・防虫性の高い木等を使い分けてきました。
では、現在はというと、コスト面や生産性の面からムク材に代わり添加材だらけの粗悪な木(もどき)が氾濫しているのです。反りやきしみが無いからといって、化学接着剤の塊のような集成材や、年月がたつとボソボソと剥がれてしまうようなプリントの木目に魅力があるでしょうか?しかも、万一の火災時にはそれらの「木もどき」の建材は猛烈な化学物質をまき散らして、人間の命を奪うのです。
ムク材に触れてみるとまず、その優しさが伝わってきます。夏はひんやりと涼しく、冬はじわっと温かいのです。また、木の優しい香りに包まれて下さい。木立の中に居るかのようです。使い込むほどに本物の木だけが見せる味わいも感じます。
ムク材は調湿性能も持っています。室内が乾燥すれば水分を吐き出し、湿気が多い時には水分を吸い込みます。健康に暮らすために選んだ素材は生きています。「無添加住宅」はムク材しか使いません。だから磨いたり塗料を塗り直したりのメンテナンスも大事になります。
そうした家とのお付き合いも楽しみになるくらいの覚悟は持って欲しいと思うのです。 |
■無添加住宅の建具 接着剤に米のり使用 |
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海外で天然ムク材と米のりで接着してつくるオリジナルの建具を規格化して、独自のルートで仕入れています。扉の厚みは4cmと分厚く、レバーハンドルや丁番は真鍮製を使用しています。 |
和室では、押入れの中の通気性を向上させるため、竹あじろを使用した襖を使用しています。 |
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■無添加住宅の家具 接着剤に米のり使用 |
住宅の中で一番化学物質の放散している疑いがあるのが収納や家具の中です。扉が常時閉まっている状態ですので化学物質も揮発していくのが遅い。無添加住宅ではシステムキッチンや洗面化粧台、玄関収納、押入れの中段や枕棚、クローゼットの棚板などといった扉やキャビネット自身も全て米のりで接着した集成材を使用しています。
また住宅に住む上で必要な家具は建物とは別に家具店で購入すると流通しているほとんどが、揮発性有機化合物を含んだものが多く、結局室内の空気を汚染させることになります。無添加住宅ではテーブルや勉強机、ベッド、本棚、AVボードなども必要に応じてプランニングしますので、トータルで室内の空気を良好に保ちます。 |
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無添加オリジナルシステムキッチン |
無添加オリジナル洗面化粧台 |
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パソコン机(棚付き) |
本棚 |
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すのこベッド |
玄関収納 |
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■無垢材の構造材 |
木造住宅を手がける住宅メーカー・工務店の大半は、梁や柱等の構造材に「集成材」を使用しています。集成材とはひき板をその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着し、強度を向上させたものをいいます。
集成材のメリットは、木材特有の欠点とされる、狂い、割れ、ねじれ、曲がりなどがおこりにくく、また無垢材では経済的に困難な大断面が確保できることから、大スパンの建物の建設が可能となる言われています。
一般的には、無垢材より集成材のほうが材料強度で上回るとされ、大手ハウスメーカーの中にはこうした点をアピールされているところもあります。しかし、厳しい品質管理と綿密な工程を経て納められた木材は、工場での試験の結果、構造用集成材に劣らない結果が出ています。
また、この集成材や構造用合板は接着剤にF☆☆☆☆の物を使用しているので、全く無害ではないということと、この接着剤の寿命が年々劣化していくということです。
無垢材には、集成材の生産過程では必要な大量の接着剤をまったく必要としないことから、シックハウス症候群の心配がなく、健康で安全な資材といえます。。 |
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部位 |
材種 |
土台 |
桧 |
柱 |
桧 |
梁 |
米松 |
大引 |
桧 |
根太 |
米松 |
屋根下地 |
垂木:米松、野地板:杉バラ板 |
外壁下地 |
杉バラ板(斜め張り通気工法) |
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