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■天然石を用いた建築材料 |
近年、屋根材といえば人工スレートが主流です。この人工スレートはセメントと石綿(アスベスト)とで作られており、石綿も体にいいはずがないと思われます。そこで無添加住宅では、人体に無害な天然石の屋根を採用しています。 |
■無添加住宅の屋根 |
無添加住宅の屋根に使用するのは、粘板岩の一種で「玄昌石」という天然石です。
粘板岩とは、数億年にわたり泥質准積岩が地層の地下深くで、地殻変動の高温・高圧によって劈開を生じた岩石です。この岩石は板状に割れやすく、建築材料として古くからヨーロッパなどで屋根材として利用されてきました。
数百年もの風雨に耐えて現在にその美しさを保っているヨーロッパの町並には、石の屋根は欠かすことのできないものとなっています。日本ではこの粘板岩は「すずり」や「碁石」、「砥石」などに利用されてきました。
この石には石英、絹雲母、斜長石、磁鉄鋼などの鉱物が含まれていますが、この中で有機物と絹雲母が多い物が玄昌石グレーで、有機物と磁鉄鋼の多い物が玄昌石ブラウンと呼ばれています。 |
■内装にも天然石 カウンター石と浴室壁・床が石張り標準仕様 |
無添加住宅では標準でキッチン、洗面所の天板は天然の御影石を使用しています。天然石は人工大理石のように変色せず、汚れ等の手入れが簡単です。
1軒1軒キャビネットを組み合わせますので天板の形も自由にデザインできます。
また、内装として浴室にはユニットバスではなく、壁・床に御影石を使用し、在来工法(1階のみ)を採用しています。、トイレの床や玄関土間、玄関上り框にも御影石を使用しています。ポイントとしてリビングなどの壁にジュラシックウッドストーン(木の化石)も使用するとデザインのアクセントにもなります。石は無機質の物質ですので、当然有害な化学物質は発散しません。 |
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■パッシブソーラーシステム(輻射熱利用)として |
石は熱容量が大きいため、蓄熱効果があります。その効果を建物で利用すると、例えば、冬場の太陽光は日射角が緩いため、南側のリビングですと室内の奥まで入り込みます。そこで、南側の窓付近の床に一部石を張ると、そこへ日射が差し込み、昼間太陽光の熱を蓄熱します。夜になると暖められた石は放熱し、輻射熱で部屋を暖めるという効果があります。 |
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