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ニュースステーション(テレビ朝日)
NEWS STATION of TV ASAHI Broadcast
化学物質を全く使わない住宅が登場しました
シックハウスで悩んでいる方、多いんです
シリーズ環境立国19回 無添加の家
関西発植物マニアが作った究極の健康住宅
シックハウス症候群
化学物質が原因で目や喉の痛み・頭痛・吐き気の症状が現れる
無添加住宅開発者秋田憲司氏
数年前から試行錯誤を重ね、開発に取り組んできた
住むところが一番危険になるというのはかわいそうだなと思い、何が何でも救ってあげたい家だなと思います
特徴@ 接着剤 にかわ
口に入れても安全なものしか使用しない
動物のゼラチン質である「にかわ」 加熱すると液状化しますが、冷めるとすぐ固まるという性質をうまく利用しました。まさに天然の瞬間接着剤です。
もちろんその接着力は化学のりにも全く劣りません 建物に使う集成材にはご飯を原料とした米のり
米のりは耐久年数が長いんだそうです。
特徴A 断熱材 炭化コルク
炭が持つ空気の浄化作用と断熱効果を利用する
建物全体が炭に覆われています
特徴B 内壁・外壁 しっくい
炭化コルクの上に直接塗っていきます。しっくいは耐火性・耐久性に優れ、カビの発生も抑制してくれます。
他のしっくいとは中身は全然違うわけです。普通のしっくいだと3回塗らないといけないが、オリジナルしっくいは1回で済むのでコストが安くつく。研究の成果です。最初は砂糖や塩など何でも入れて試してみました。
特徴C 防虫・防腐対策 柿渋
ワックスや抗菌シートのかわりに柿渋。昔は畳の下にも使っていたそうですが、現在は防虫剤としての商品が無いので健康飲料として市販されているものを使用します。
屋根には玄昌石
外壁の一部には木の化石 中でも最も注意をはらうのは家具
全て手作りで無垢材を使用。扉が閉まっているときに中に化学物質が溜まりやすい。それで扉を開けたとたんにクラクラっとくる人が多い。だから中まで全部配慮しています。
住み心地はどうなんでしょうか
無添加住宅第1号の芦田さん
すごい満足していますよ。当然シックハウスの症状は出ない。
最近は、こういう評判を聞きつけ、シックハウスに悩む多くの人が秋田さんのもとを訪れます。この日相談にこられたのは化学物質過敏症に悩む岡田さん。「車の運転も買い物にも行けない。今までいろんな展示場に入りましたが、一番反応しないのが、無添加住宅の展示場でした」 安全なものを究極にもっていくと「食べられる家」。食べて害があるものは害が出る。しっくいにも食べれるものを入れている。化学物質だけを排除すれば良いと思っておられる方がほとんど。体質の差というものがあるので天然物質でも毒性の強いものはできるだけ排除する。
植物マニアでもある秋田さん
幼い頃から植物が大好きで一時期は研究者を目指したこともあった。天然素材の持つさまざまな特性に詳しくなった。
徹底した素材をできるだけ安くするため、直接海外から買い付けている。
日本にも無い製品を自らの足で海外に出かけ、英語以外にスペイン語も話せる秋田さんのもう1つの利点です。 健康とかエコに対する商品は高いというイメージがあるがあり、お金持ちだけが健康住宅に住めて、一般の人が買えないというのでは商品の開発した意味が無い。
2004年1月アメリカラスベガスで無添加住宅を世界中の人に知ってもらおうとビルダーズショーにも出展した 世界各国から1500社が出展、15万人が来場
非常に興味深いブースですね。アメリカでは見たこと無いような技術です。化学物質に対してアレルギー反応を起こす人が増えています。今の家は高気密で空気の循環が悪く大きな健康被害を及ぼしているんです。 すごい手ごたえを感じます。しっくいは通用しますね。扱いたいという業者が出てきました。グリーンハウスという団体にも出会えたし、これは成功かなと思いますね。

『シリーズ環境立国 無添加の家』
2004年2/17PM10:00 放送分
出演者/久米宏他
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