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その無添加住宅が誕生してから約10年が経ち、再びヨーロッパの片田舎を訪ねました。「ヨーロッパの家」という本に掲載されている古い民家を何の予約もなしに飛び込みで訪れ、そこで色んな質問をぶつけました。 築何年くらいですか? ・・・・300年くらいかな などというように現代の住宅では考えられないくらいの答えが返ってきました。 木部は何かお手入れされているのですか? 漆喰の壁は何度か塗り替えられたのですか? というような質問を投げかけても、何もしていないと言われるだけ。 ヨーロッパの家は、石造りの家が多いと思っていましたが、実は木造の方が多かったのです。 訪問を続けていく中で、フランスのコンクという街にたどり着き、そこで見た光景や建て方を見ていますと、柱や梁は全て見え、軒裏や天井裏も隠すこと無く、それでいて、全く劣化しているようにも思えません。 |
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一方、日本国内の住宅は、耐震性が高く、高気密、高断熱、電子制御、長期優良住宅などと、年々最新鋭の商品が色んなメーカーから販売されていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。 2011年3月11日、東日本大震災が起きましたが、社会の動きとしては、耐震性を上げたり、免震性を上げたりする動きが活発になっていますが、日本の住宅のほとんどは、構造体が通常、壁や天井で隠れて見えない構造になっています。いくら耐震性を上げても、木造の場合のほとんどが1年後の定期点検で、天井裏に入ってみると、構造体のボルトや金物がゆるんでいるのがわかります。過去に阪神大震災を経験して気づいたのですが、このボルトが地震の揺れで「ゆるむ」ということ。言うまでも無いですが、家の強度に関係する重要な問題です。結局、ボルトを締め直せば解決するのですが、天井裏は見れても壁の中は果たしてどうなっているのでしょうか?? ボルトのゆるみは確認もできないし、さらに雨漏りがあっても壁がビニールクロスでは、発見すらもできません。 |
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新築の時は、全てが新しく隙間もなく、耐震性も高く、申し分ないようですが、木造という建物は、木が伸びたり縮んだり、または揺れたりするものです。それが年々積み重なると、気密が高かったものでも、コーキングの口があいたり、湿気が入ったりと、新築の時の状態とは異なってきます。高温多湿な我が国では、一旦壁の中に湿気が入ると、その入ったところからは、すぐには出れないものです。この湿気がせっかく耐震性をあげた構造木材をも腐らせ、それが近い将来社会問題にもなるでしょう。 長期優良住宅をかかげて、せっかく耐久性の高いと思われる家を購入したのに、住宅の盲点を知らないと、結局短い寿命で建て替えをしなくてはならない、若しくは地震で腐った構造体が壊れてしまうことになってしまいます。 |
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こんな日本の家の作り方で本当にいいんだろうか? と疑問をもち、いつでもボルトを締め直せる造り、その答えは昔ながらの日本の家にありました。それが、真壁造りの家でした。見た目は荒々しく感じるかもしれませんが、長く長く持つ家をようやく完成させました。名前もわかりやすく「無添加住宅構造まる見え君」。壁の中や天井裏は隠すこと無く、いつでも点検でき、構造材を留めている金物がいつでも締めれます。100年後の住宅を模したわざと色付けしたアンティーク風な家ではなく、実際に100年後にも本当に長持ちし、色濃くなるのを心待ちにする家を目指しています。 さらに様々な隠す部材を排除できるので、結果コストもリーズナブルに抑えることもできました。 昔ながらの日本の家とヨーロッパの民家を学び、そこに無添加住宅の知恵を融合させることで、実現した長持ち・安価・健康な家です。何より天然素材で建てた家は、何十年、何百年経ってもカッコいい! そう実感していただけることを願っています。 |
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構造まる見え君を建てられた家にはこのような定礎石ネームプレートがつきます。 |
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サッシのほとんどがオリジナルの木製窓で作られています。 |
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浴槽は遠赤外線の効果もある御影石で作っています。 |
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洗面は無添加住宅と同じ御影石のカウンターです。 |
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キッチンも無添加住宅と同じものです。 |
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室内ドアのハンドルはオリジナルのアイアン製サムラッチです。 |
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2011年 7月2日(土)~3日(日)、 7月9日(土)~10日(日) に「無添加住宅構造まる見え君」誕生記念の完成見学会を開催いたします。 開催時間 10:00~17:00 兵庫県宝塚市山手台西4丁目3-5工区 |
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フェアの後もご覧になられたい方は、0798-52-2255(株)無添加住宅まで。 |